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2017年8月13日 (日)

JT65のレポートについて

今夏の6mのEUもおそらく終了したと思いますが、今夏はJT65を使った交信が多数行われていました。概ね順調に交信がされていましたが、中には、レポートの送り方を知らないのかな、と思う方もいましたので、少しJT65のレポートについて触れてみたいと思います。

EMEではありませんので、db表示のレポート交換が中心になっていますが、まず、TMOレポートの形でのJT65の交信手順を振り返ってみたいと思います。

1. 「CQ JM1SZY PM95
2. 「JM1SZY JB1ABC PM95」 
3. 「JB1ABC JM1SZY OOO」: 「O」は、最初に双方のコールをコピーした人が送ります。
4. 「(JM1SZY JB1ABC) RO」:双方のコールを確認し、Oレポートを受信した場合、ROを返します。ここでのRは、Roger(了解)のRです。
5.「(JB1ABC JM1SZY)RRR」:3の電文を了解したというRの連続です。
交信は、JB1ABCがRRRを受信すれば成立で、73は必須ではありません。ただ、RRRを受信したことを相手にわかってもらうために、次の電文を送る場合もあります。
6. 「(JM1SZY JB1ABC)73

これを TMOでなくdb表示のレポートで送るとなると、3のところは若干変化形になりますが、以下のようになります。

1. 「CQ JM1SZY PM95
2. 「JM1SZY JB1ABC PM95
3. 「JB1ABC JM1SZY -17」:Oの代わりに-17dbで来ていますというレポートを送信
4. 「JM1SZY JB1ABC R-15」: 了解、貴局は-15dbの意味あい
5. 「JB1ABC JM1SZY RRR」:4の電文を了解。。。。ということでRを連続したRRRを送信
 5をJB1ABCが受信した時点で交信は成立しますが、一応、73を送る場合あり(以下の6)
6. 「JM1SZY JB1ABC 73

これが基本形ですが、時間短縮のために、CQに対して、レポート付の電文を送ることが多数行われています。具体的には、
1. 「CQ JM1SZY PM95
2. 「JM1SZY JB1ABC -15」: 「JM1SZY -15db!」という感じでしょうか。「CQ JB1ABC」というCQに対して、「JM1SZY 59」 とコールバックがある前からレポート付で呼んでいるようなものですので、若干の違和感がありますが、時間短縮の知恵として許容範囲だろうと思います。次いで、これに対して、
3. 「JB1ABC JM1SZY R-20」: 「了解、貴局は-20db」という意味。
4. 「JM1SZY JB1ABC RRR」:3の電文をR(了解)を連続送出。 これをJM1SZYが受信すれば交信成立ですが、次の電文を返すことで4を理解したことを伝えます。
5. 「JB1ABC JM1SZY 73
6. 「JM1SZY JB1ABC 73」(もしくは送信せず空白の時間)
7. 「CQ JM1SZY PM95」:再びJM1SZYがCQ
というのが本当の流れだと思います。

ただ、ここでも時間短縮の知恵が働き、4の電文でRR73と送ってくる人が多いです。JTDXのデフォルトの電文でもあります。このメリットは大きいです。

上記の4から変形した形で記載しますが、
4. 「JM1SZY JB1ABC RR73
5. 「CQ JM1SZY PM95」と5と6の2分間を省略して、JM1SZYはCQを出せます。
JM1SZYがCQを出しているのは、4のRRの部分を受信して了解したので、ここで交信は成立し、CQに入っているわけです。もし、JM1SZYが4の電文をデコードできなければ、もう一度、R-20のレポートを繰り返してくるので、JB1ABCもJM1SZYはRR73を受信できなかったのだと判断して、先方からはRR73を再送してきます。JM1SZYが次のQSOに入るなり、送信を停止することが交信成立の証になっているわけです。

改めて、一般的な短縮系で記載すると
1. 「CQ JM1SZY PM95
             2.「JM1SZY JB1ABC -15」 :JM1SZY -15dbです。
3. 「JB1ABC JM1SZY R-20」:JB1ABC 了解。-20dbです。
                            4. 「JM1SZY JB1ABC RR 73」 :JM1SZYこちらはJB1ABC。了解。73」
(RRを確認して)
5.「CQ JM1SZY PM95
という流れになり、交信の所要時間はCQを含めないと3分です。
基本形でいくと、CQを含めず5分かかるので、2分の短縮ができます。
また、4のタイミングで、他の局がレポート付でコールしていれば、
JB1ABCからのRRを確認しつつ、次の交信に入っていくことができます。
つまり、
             4"「JM1SZY JZ1XYZ -10」とコールしているのが4と同時に見えていれば、5のタイミングで5"「JZ1XYZ JM1SZY R-13」のようにコールバックができます。

さて、一連のパターンを理解するとおかしな呼び出しだな、と感じるものがあります。
それは、相手のCQに対して、「JB1ABC JZ11XYZ R-18」のように、いきなりRをつけてレポートを送ることです。このJZ1XYZ局は、何に対して、「了解!」といっているのでしょう?
まさに空耳QSOのように、CQをみてすぐに、「了解 -18dbです!」とやっているようなものです。これは、どう見ても違和感たっぶりで、気持ちが悪いです。
EMEのパターン以降、一貫しているのは、Rは相手のレポート等を受信して、それに了解だ、という意味をつけるとき以外は、発信しないということです。

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