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2020年5月23日 (土)

JTDXのフィルターは使わないで!

CWなどで狭帯域フィルターは混んだバンドでは必須と思いますが、JTDXのフィルターは意味が違います。
JTDXのフィルターは、原則として、OFFにしておいてください。

場所はここです。

Jtdx_filterjpg

ここをONにしないでほしいのです。また、以下もチェックを
Jtdx2

Auto RX freqeuncy filterを有効にする(Enable)にはしないでいただきたいのです。

これらは、PCが非常~に遅くて、全部の帯域をデコードすると、例えば、自分が送信すべきタイミングになってから5秒も6秒も、まだ前のシーケンスに受信した信号のデコードをしているような、そんなPCをお持ちの方が使うものです。

残念ながら、JTDXのフィルターにはデコードを向上させる意味はありません。JTDXのソフト内でポップアップで表示される説明に記載されています。

Jtdx3_20200523211701

ざっくり訳すと、
フィルターは信号のデコーディングを改善させることはできません。もっぱら遅いCPUのために、送信時までにデコードを終了させ、送信中に送信メッセージが変更されないようにするものです。フィルターの帯域外の信号はすべて失われます。フィルター機能は、本当に自分のCPUに必要(非常に遅い)という時だけ使ってというのが、JTDXのフィルターボタンの説明のポップアップです。

フィルターを入れてしまうと、FT8では自分を中心とした150Hzしか受信しません。大抵のSSBの受信機なら、2400Hz分ぐらいは少なくとも受信するのにです。

それだけなら、ご本人の問題なのですが、FT8使用時は、基本QRMを回避するために、オンフレでは呼ばないようにしているはずです。
しかし、こういうフィルターを入れてしまうと、例えばCQを出している人を呼ぶ局は、まず離れたところで呼びますが、まったく応答してもらえず、やむなく、フィルターを入れたご本人の真上からコールすることになります(真上でなくとも、上下の近辺に)。こうしてQRMを生み、また、次々とオンフレでコールする人を作ってしまうのです。

ついさきほど、たまたまこれと思わる事象に出くわしましたので、その時の様子をキャプチャーしたものが、冒頭の画像です。
再掲しますが、
Jtdx_filterjpg

7K1XXXという方が1718HzのところでCQを出しています。
私は、送信準備をしながら、送信周波数を2428Hzあたりにして2度目のCQの終わりからコールを開始。2回スプリットで呼ぶも
反応なし。信号も弱くありませんが、気づいてもらえません。
やむなく3回目にオンフレでコール。CQ出している周波数に飛びますと、すぐにR+06のレポートが返ってきてました。+06の信号に対して
(バンドに他の局が見えない状況でしたが)コールバックがないのです。やむなくオンフレで呼ぶことになりました。

呼びまわりに徹している方で、遅いPCしかないというのならやむを得ないでしょうが、私は、少なくともCQを出して、呼ばれる側になる方は、フィルターは入れるべきではないと思っています。

多くの方にとって時間の無駄になりますし、QRMを誘発し、交信成立を著しく阻害するものだと思います。

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